
松浦 悠士
今年は随所でいい走りが見られている。7車のレースが多くなったことで、メンバー構成的に自力で走ることが増えた。その結果「勝つ走り」を思い出したように感じる。これを9車で生かせば、21年以来5年ぶりの大会優勝も見えてくる。ゲキオシに推したい。
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日刊スポーツが函館名物GEKIOSHI7(ゲキオシセブン)を徹底攻略しました。
競輪を熟知した解説者5人が、函館記念五稜郭杯争奪戦出場選手の中から厳選した7人を大公開。本命中心の選択もあれば、穴狙いまで短評を付けて細かく分析。初心者から上級者まで誰でも参加できるGEKIOSHI7攻略のヒント満載のコラボ企画をお楽しみください!

日刊スポーツ評論家
GⅢの中でもなかなかの好メンバーがそろった。今大会の最大の見どころは、S級S班 VS 元S級S班だ。「来年はS班に戻りたい」と思っている選手たちが、現S班にどんな戦いを挑むかに注目して強い7人を厳選した。

今年は随所でいい走りが見られている。7車のレースが多くなったことで、メンバー構成的に自力で走ることが増えた。その結果「勝つ走り」を思い出したように感じる。これを9車で生かせば、21年以来5年ぶりの大会優勝も見えてくる。ゲキオシに推したい。

昨年のけがに加えて3月防府GⅡでの落車の影響が心配だが、出てくる以上は力を出せる状態とみていいだろう。スピード、持久力ともに輪界NO.1。戦法的に限定される面はあるものの、力を出し切れれば圧勝まである。鉄板の1人。

落車の影響で昨年後半からやや低調だったが、近況はだいぶ復調してきた印象を受ける。自力が戻ってきているのは、足に余裕が出てきた証拠だろう。もともと位置取りやヨコの強さには定評がある。有力な優勝候補だ。

昨年のGP覇者で、今大会は地元平塚GⅠ日本選手権(ダービー)の直後に行われる。ダービーに向けて仕上げてきた余力もあるだろう。昔から南関と北日本との連係は多く、新山響平ら北の自力型に付けられるようなら一気にチャンスが膨らむ。

地元北日本地区の代表として「何としても優勝」と思っているはず。突っ張りを基本とした先行という戦法に全くブレがないし、力を出し切ってしまえば他の自力型の出番はない。北日本の層の厚さを生かして戴冠の可能性は十分だ。

なかなかビッグレースでの結果が出ないが、ポテンシャルの高さは誰もが認めるところ。昨年はS級S班にも昇格し、自覚も高まったと思う。スピードは一級品だし、あとはそれをどう発揮するか。一発の魅力はメンバー中随一だ。

年々、着実に力を付けてきた印象だ。ここ一番の破壊力や勝負強さも秘めている。今回は吉田拓矢、真杉匠の両看板こそいないものの、関東の層は意外に厚い。ラインをうまく使うことができれば、SS班を破るシーンも現実味を帯びてくる。

日刊スポーツ評論家
脇本雄太や古性優作が本線。ただ、脇本は落車の影響もあり、体調に不安を残す。対抗格は郡司浩平。嘉永泰斗、犬伏湧也も破壊力は単級。特に嘉永は脚力もアップしており、ポイントを稼げそうだ。

競技経験豊富で高いトップスピードが魅力だ。デビュー当初は流れに沿った自力もあったが、今は強気なレースも目立つ。混戦を苦手にしない走りは魅力。GⅢ初優勝を期待してポイント倍増を狙う。

記念で無類の強さを発揮し、高いレベルで安定している。彼の強みは先行を恐れない組み立て。戦法の幅が広く、対戦相手も気が抜けない。優勝候補の1人として選択したい。

「先行1車」の言葉を彼に当てはめるなら「中団1車」。中団争いや好位争いで、彼に挑む選手は見当たらない。しかし、それを潔しとしないところが彼らしい。位置取りに関しては敵なし。

S班になった当初はレースになじんでいなかったが、徐々に結果が出てきた。自力で走ることもあるが、番手の時の方が持ち味が出る。今節は目標に事欠かないので、優勝の可能性も十分ある。

差し足鋭い選手。特に後方に置かれた時の方が持ち味が出る。レースを簡単に諦めないところも好印象。西の大型先行がそろったので、チャンスを生かしたいところだ。

随所に勝負強さを感じる選手。自力も兼備しているだけに中途半端なレースになることもあるが、目標があるとラインに厚みが出る。郡司浩平の後ろを回れるとチャンス到来も。

先行を貫き、結果も付いてきた。足を使って先行しても、末足がしっかりしているところは魅力。すんなり先行できる番組構成だと、格上にも勝てる脚力はある。

元ガールズケイリン選手
函館GⅢは強風になっても足をためて一発を出せるタテ型の選手が毎年活躍している印象です。自力を出せる選手を中心に狙いつつ、後方にならないように位置を取れる選手にも注目しました。

エースとして1人でも多く北日本から決勝進出できるような積極策にゲキオシ選手として期待です。同期のS班・阿部拓真選手と豊橋GⅢに続く連係があるのか、逆に番手戦もあるのか、地元地区での走りに注目しています。

23年の大会覇者。順番が回ってきたら、ちゅうちょせず仕掛けられる、タイミングを読むことが上手な選手です。多少早めの仕掛けでも、強風で後方の選手が苦しんだり、不発なら残れるはず。

躊躇しない仕掛けが魅力的な選手です。何度も踏める強地足で、粘る走りが楽しみです。どんな展開でもバック線を取りにいく積極策で、誰にもまくらせないレースに期待しています。

足をためて一発を出せるのが犬伏選手の強みです。ホームの小松島競輪場も強い風が吹くバンクなので、函館競輪との相性もいいと予想しました。暖かくなった春だからこそのハイスピードなまくりが楽しみです。

「強いっ!!」と思わず声を出してしまうほど近況、力強い先行をしています。昨年の函館オールスターでは逃げ切りもあり、イメージのいいバンクで決勝に乗って北日本を引っ張る姿に期待します。

S班復帰を目指す松浦選手は番手戦はもちろん、近況は自力を出すレースもあるので、状況によって走りを変えられることは強みだと思います。さばきとタテを使い分けながら、決勝まで進む走りに注目です!

トリッキーな動きが魅力的な選手です。若手ながら位置を取るレースをすることもあり、後方にならないように粘る動きは、勝ちにこだわっていると感じます。狙い目に必ず入れたい選手です!

日刊スポーツ競輪記者
脇本雄太―古性優作の近畿黄金タッグに、GP覇者の郡司浩平と豪華な顔ぶれ。地元北日本地区は、エース格の阿部拓真、新山響平を伸び盛りの小原佑太や山崎歩夢ら若手が支える。そこでポイントを狙いたい。

競輪界の〝絶対王者〟。鋭いタテ足、ヨコの強さ、類いまれなハンドルさばきと、どれを取っても一級品。今年は序盤から早い仕掛けでタテ足強化を図り、完全に好調時の切れ味に戻っている。

徹底先行でGⅠ優勝を目指すのは「見ている人たちを驚かせたい」が原動力。甘いマスクとは裏腹に、レースに向き合う姿勢は〝じょっぱり〟。若手と融合しながら北日本ラインを引っ張る。

かつて村上義弘が築いた「近畿王国」では一番の若手だったが、今は若手のまとめ役へと成長。目標があればガードに徹し、目標不在なら縦横無尽に動く。好目標多い今開催は決勝進出の可能性大。ポイントも稼いでくれるはず。

ナショナルチーム引退後は、けれん味のない先行で積極的にラインを引っ張っている。天性のダッシュ力は、後手に回っても難なく巻き返せることが強み。新山響平が信頼して前を任せる1車だ。

北日本の精神的支柱。10年GⅡサマーナイトフェスティバル優勝、13年GⅢ優勝と、当地での実績も豊富だ。持病の座骨神経痛を抱えているが、コンディションが良ければ、まだまだ差し足はV候補の一角を担える。

21、23年の当地GⅡサマーナイトフェスティバル優勝。23年は脇本雄太を差し切っての快勝だった。競輪を知り尽くす男は、鋭い展開の読みで対戦相手を翻弄。タテ足も衰え知らずだ。

現在、中部地区の層は決して厚くないが、俊敏な位置取りと一瞬の切れ味は、不利な組み合わせを苦にしない。初のビッグ決勝が21年の函館GⅡサマーナイトフェスティバル。虎視眈々と混戦を待つ。

日刊スポーツ〝競輪部長〟
脇本雄太―古性優作の近畿勢、GP覇者の郡司浩平、函館得意な嘉永泰斗らS班が強力だ。穴はそろった関東勢。佐々木悠葵、武藤龍生の一発注意。関東を中心にポイントを稼ぐ。

関東の大型先行選手として期待され、2月奈良GⅢを豪快なまくりで制した。4月前橋FⅠを優勝するなど好調を維持している。GⅠでは結果が出ていないが、GⅢ以下なら話は別。まくり、逃げでS班に対抗する。

寺崎浩平とともに早期卒業し、22年ヤンググランプリを制した逸材。なかなか殻を破れなかったが、先行主体のレースを続けて競走得点を上げた。先行できなかったときのもろさも影を潜めた。大駆け十分だ。

関東地区を代表する追い込み選手として、安定した成績を残している。昨年の函館オールスターで2勝を挙げており、バンク相性は悪くない。GⅢ決勝で惜しいレースが続いているだけに、うっぷんを晴らしたい。

切れ味いいタテ足を武器に、目標が不発でもスピードをもらって伸びてくる。伊東GⅢ準決は深谷知広、山口拳矢ら格上を相手に快勝するなど、大物食いをするならこの男。関東勢の層が厚く、上位争いに顔を出す。

逃げ、まくり、差しと何でもできる器用な脚質が持ち味だ。今期は2班だが、競走得点は高く来期は1班に戻る。関東勢の積極タイプが多く、好位置を回れそう。上位陣を相手に大暴れの予感がする。

ギア革命を起こした山崎芳仁の息子で、期待に違わぬ走りを見せている。3月松山GⅢ、防府GⅡウィナーズカップ、4月伊東GⅢの12走で10本の最終バックを取っており、逃げて力をつけている。北日本をけん引する。

九州期待の積極先行型でGⅠの常連に成長した。FⅠ戦は3日間、最終バックを取る開催が目立ち、追い込み選手の信頼が厚い。函館は逃げ選手には厳しいが、先行型の仕掛けが遅くなるので主導権を取りやすい。